「女優の泉ピン子さんの計らいで、自衛隊が、新潟県の被災者の方々に1億円相当の使い捨てカイロ150万個を輸送することになった」という話を、ヤフーのニュースで知りました。厳しい寒波に襲われている新潟の被災者の方々のために、心温まる支援を提供してくださった、ピン子さん、自衛隊隊員の方々、白元の皆さま、本当に有難うございました。

被災地ではまだ余震が続き、10万人近い方々が避難生活を余儀なくされていると聞いております。支援者の皆さんの気持ちがいっぱいに詰まっているこのカイロが、最大限の効果を現わしてくれますように、中医学の知恵を生かした最適な使い方を私も提案いたします。

中医学では昔から、体温が下がると身体が衰弱するのは、「命門の火」という生命のロウソクが消えかかるためだと考えられています。通常、命門の火を燃え上がらせるためには、「鹿茸(ろくじょう)」という鹿の角から作られた漢方薬を服用するのが最もよいとされているのですが、支援の使い捨てカイロを「命門のツボ」に貼っても、ある程度の効果が現われると思います。

生命に通じる門という意味がある命門のツボは、左右の腎臓を結ぶ線と背骨が交差する背中の位置にあります。そこを、支援の使い捨てカイロで温めて生命のロウソクの炎を燃え上がらせれば、身体もよく温まり元気が再び回復してくることでしょう。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール