中国の人たちはウーロン茶を飲んでいるから体形がスマートなのだ、という噂が以前から日本では強く信じられておりますが、中国人すべてがウーロン茶を飲んでいるというわけではありません。

北京の人たちは一般にジャスミン茶を愛飲していますし、他の地方に行けばプアール茶やその他のお茶を日常的に飲んでいます。おそらく比べてみれば、ウーロン茶を飲んでいる人たちよりも、それ以外のお茶を飲んでいる人たちのほうがよほど数が多いと思います。

もし、飲みものについてだけ限定して考えればよいのなら、中国の人たちがスマートなのはウーロン茶を飲んでいることよりもむしろ、ジュースやドリンク、缶コーヒーなど、糖分が入った飲みものをあまり取らない
生活習慣のほうに大きな原因があるのではないでしょうか。

仮にどうしても、ウーロン茶にスマートさの原因を追い求めるというのなら、まず初めに頭に思い浮かぶのはウーロン茶を入れる水についてのことです。中国と日本では、水質に硬水と軟水という違いがありますが、硬水に比べて軟水のほうが味もよく、成分なども溶け出しやすくてお茶を煎じる時も少量の葉で済みます。

日本でウーロン茶を飲む場合、ほとんどの方は日本の水を使って煮出していますが、中国の水を使ってみたらどうなのでしょうか?ここ何年もウーロン茶ばかり飲んで痩せることを目指している知人がいますが、体重は一向に減少しておりません。ひょっとしたら、彼が痩せないのは日本の水を使ってウーロン茶を飲んでいるからなのかも知れません。

※日本と中国では、同じ漢方薬の処方でも使われる生薬の量には二倍近い差があります。人種的にも近く、それほど体格的にも変わらない日本人と中国人との間で、これほどまでに大きな差が出るのは現在、主に煎じる水が原因と見られています。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371


※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。

※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール