代替医療という名において使われる健康食品や治療などの価格が不当に高くなっている理由に、生命保険などの医療保険やガン保険の診断一時金・入院給付金の問題があります。
どういうことかと言いますと、患者さんが保険でこれぐらいもらえるからと、販売する側や治療する側が自分勝手に判断して、高額な価格を付けていることが往々にしてあるからです。
例えば、一般的なガン保険の場合、ガンと診断されると一時金として200万円ぐらいもらえますし、入院給付金のほうも1日1万円から2万円が支給されます。
敢えて言わせてもらうならば、これらの金額を参考にして価格が決められていることもあるわけです。
しかし、ガン保険に加入していない人や入院日数が短い人の場合は、お金より生命のほうが大事であることが十分に分かっていても、家族の生活を犠牲にしてでも、どうしてもお金のやりくりがつかないことがあります。
「医は仁術だ」とよくいわれますが、医師や看護士さんなど直接患者さんに接する仕事だけでなく、漢方薬や健康食品を販売されている方々もそうした自覚を持つことは必要だと思います。邱先生もよく書いておられますが、お金を儲けることがいけないのではなく卑しい発想による儲け方が駄目なのです。
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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371
◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。
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