胃腸が弱った状態が長く続いたり、果物・生野菜などの生ものやアイスクリーム・ビール・ジュースなどの冷たいものの取り過ぎによって脾の陽気が衰えると、食欲不振や疲れやすくなるだけでなく、お腹がシクシク痛む・水様性の下痢・手足が冷たい・浮腫・排尿困難・帯下(こしけ オリモノのこと)などの症状がだんだんと現れるようになってきます。

しかし、こうした症状は腹部の血行不良が主な原因ですから、お腹の痛みでも手で擦って温めてやるだけで痛みがスッーと楽になるという特徴があります。また、下痢や帯下も量は多いのですが、透明でニオイもほとんどない寒症特有の状態を示していますから、お腹の冷えが改善されれば症状のほうも自然によくなります。

中医学では、これらの状態は「脾陽虚」といい、食事に気をつけたり十分に養生してやれば、まだ簡単に健康を回復できる段階です。しかし、大便が泥のように便器にこびりついて流れにくくなったり、排便した後にトイレットペーパーがたくさん必要になってきたら、それは湿邪までからんできた証拠ですから、そう簡単には状態はよくなってはくれません。そのうちに、頭が重い・口が粘る・身体が重い・お腹が痞(つか)えるなどの症状が出現してきます。

もし、こういう段階の症状になってしまったら、お腹の中を温める働きのある朝鮮人参や乾姜(かんきょう 乾燥したショウガ)、お腹の中の水はけをよくする白朮(びゃくじゅつ)などの生薬が配合された人参湯のような漢方薬をしばらく服用して身体を正常な状態に戻してやらなければいけません。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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