中医学の陰陽五行説では、心の状態は「舌や顔色に反映し、味は苦である」というふうに説明されています。

確かに、心気虚の状態になれば心臓のポンプとしての働きも衰えるため、血液の流れる速度や量も減少して、顔色なども白っぽい萎えた感じのものになってきます。また、コーヒーやタバコなど苦い味のものが嫌いな方は、気力や体力などが不足しがちなことが多く心気虚になりやすい傾向が見られることも事実です。

心気虚の場合の主な自覚症状といえば、動悸・息切れ・呼吸が弱い・顔色が青白い・疲労倦怠感・無気力・身体を動かすと調子が悪くなる・脈が細い・脈が途切れる・何もしなくても汗が出ることなどですが、さらに症状が進んで「心陽虚」という状態になると、それらの症状に寒がり・手足が冷たい・顔色が暗っぽくなる・胸内苦悶・胸痛などの冷えを表す症状がいろいろと加わってきます。

これらの症状は中医学的に考えれば、私たちの身体を温めている「心火」というものの勢いが減少してきて、体温を維持して血管を拡げて血液を円滑に流れさせることがうまく出来なくなってきている状態を示しています。つまり、言い方を替えれば、心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患や脳梗塞などの虚血性脳疾患を引き起こしやすくなっているということでもあります。

中医学では、こういう場合には保元湯(ほげんとう)という朝鮮人参・生姜(生のショウガ)・黄耆・肉桂・甘草の五つの生薬からなる漢方薬で、心火を十分に温めて身体の状態を正常に回復させたりします。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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