第93回 漢方の占いは、よく当たります

慢性病や太れない・むくみやすい・風邪をひきやすい・足腰が弱いなどの体質的な異常がある場合には、五臓六腑のどこに異常があるのかを中医学の知識に基づいて判断していきます。これを「臓腑弁証」といい、たいへん役に立つ弁証法であります。

臓腑弁証には独特の経験則があり、症状によってどの部分の臓器が異常を起こしているかを予測することもできます。例えば、目に何らかのトラブルがある場合には五臓六腑の中の肝の異常を疑い、耳鳴りや腰痛がある場合には腎の異常を疑います。

また、五臓と五腑は「肝=胆」「心=小腸」「脾=胃」「肺=大腸」「腎=膀胱」というふうに、経絡(けいらく)という連絡路を通じてペアを作っています。さらに、肝=胆と心=小腸などのペア同士も経絡を通じてつながっており、お互いに助け合ったり抑制し合ったりしてバランスをとりながら、五臓六腑を円滑に働かさせていると考えられています。

本来、臓腑弁証では五臓六腑を対象に診ていくわけですが、六腑の1つである三焦は作用はあっても実体のない内臓といわれているため、鍼灸の場合には三焦のことも考えて治療しますが、漢方薬を用いる治療の場合には、肝・心・脾・肺・腎の五臓と胆・小腸・胃・大腸・膀胱の五腑を考えることだけでも十分とされています。

※経絡とは身体を巡る12本の連絡路で、気血を循環させて五臓六腑を養っていると考えられており、その体表部との接点がいわゆる「ツボ」であるとされています。ツボは、現代医学によってその存在の証明はまだされていませんが、中医学の臨床では実際に存在するものとして扱われておりハリ麻酔などにも治療効果をあげています。

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