第89回 あなたの身体の抵抗勢力は?

八綱弁証という物差しで身体を診る場合、健康状態がおかしくなってきたときには、身体に何らかのものが過剰になっていないか・不足していないかということも疑ってみます。

例えば、食べ過ぎによる肥満では身体に余分な脂肪やコレステロールとか糖分などが溜まって、高血圧・動脈硬化・糖尿病などの病気を引き起こしている可能性がありますし、血行障害やストレスなどで身体に害を及ぼす過剰な水分や「瘀血(おけつ)」などの停滞物が溜まっている場合もあります。このように、身体に不必要なものなどの過剰によって身体の不調が起こったものを「実証」といいます。しかし、身体の抵抗力すなわち自然治癒力は十分にある状態です。

一方、偏食や少食などによる栄養不足の場合には、鉄分やたんぱく質の不足による貧血やビタミン・ミネラル・アミノ酸などの不足による一種の栄養失調の状態が起きやすく、身体も衰弱し内臓の機能も低下して身体の抵抗力すなわち自然治癒力も不足してしまい、病気にも罹りやすくなります。このように、気・血・水・精など身体に必要なものが不足して身体の不調が起きたものを「虚証」と呼んでいます。

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