サメの軟骨がガンに効く・ひざの痛みによいとかいった話は、新聞や雑誌の広告に毎日のように溢れています。

そして、その広告のどれもに、サメの体の骨の70%は血管のない軟骨で形成されており、その軟骨に血管の生成を抑える成分が含まれているということが書かれています。さらに、その血管の生成を抑える成分として特殊なタンパク質とコンドロイチンが確認されており、これらの成分によってガンの血管の生成を抑えてガンの増殖や転移を防ぐということも書かれています。

ということは、それがもし本当なら、血管新生の盛んな固形ガンに対して有効であり、ガン以外にもリウマチなどの新生血管の形成が関連する病気に対して効果が期待できるということになります。

しかし、このことは、ガン以外の部分の血管の新生も抑えてしまうということになりますから、新陳代謝の激しい身体の部分や他の臓器の増殖も出来なくなるはずです。

具体的にいえば、妊娠中や授乳しているとき・手術の前後には要注意ですし、さらに脳梗塞や心筋梗塞・狭心症などの閉塞性の疾患や肝硬変を持つ方には生命に関わることも出てくると考えられます。また、新陳代謝の活発な子供たちにも与えないほうがよいということにもなります。

そして、このことはニュージーランドの国立オタゴ大学医学部と政府直属の研究機関の資料にもある程度書かれていることでもあります。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら