第81回 指だけで、内臓の病気が分かる方法とは?(脈診2)

前回の脈診の続きです。まず、指の位置が決まったら、3本の指で脈を軽く押さえて診ます。(これを「浮取」といいます)

次は、指に力を入れて骨につくまで脈を押し深い部分の脈を診ます。(これを「沈取」といいます)

さらに、指の力を徐々に抜いていき浮取と沈取の真ん中ぐらいまで指の位置を戻し、この部分の脈を診ます。(これを「中取」といいます)

健康な人の脈の場合、中取が一番強く脈を感じることができ、浮取と沈取ではあまり脈を感じることができません。

つぎに、それぞれの脈診で分かる身体の状態や疾患などについて少し説明してみます。

指で軽く押さえただけで触れることができ少し強く押すと消えてしまうような脈は「浮脈」といい、浮取で診ることができます。これは風邪など感染症の初期に多くみられ、鼻・のど・皮膚など身体の表面の部分に病原菌が侵入したりすると現れる脈とされています。

指を強く押しつけると骨の近くの深いところで触れる脈は、「沈脈」といい沈取で診ることができます。この脈は、内臓に疾患があるときによくみられます。

脈拍が1分間に90回以上もある場合は身体に熱を持っていることが考えられます。反対に、60回以下の場合は身体に冷えがあると考えらます。しかし、脈拍の速さには個人差があり、脈だけでは一概に判定しにくいときもあります。

また、脈を診るときは患者さんと自分との呼吸を整えることが大切で、落ち着いた正常な状態でゆっくりと観察します。正常な状態は、こちらが1回呼吸すると患者さんの脈はだいたい4~5回打ちます。

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