脳梗塞や心筋梗塞などの病気は、血圧の高い人・コレステロール値が高い人・中性脂肪が多い人・喫煙習慣のある人・糖尿病の人などいわゆる動脈硬化の危険因子を持つ人たちに起こりやすくなります。しかし、このような症状や病気が無くても悪条件が重なると発症したりすることがあります。

ぜひ、知っておきたい脳梗塞や心筋梗塞の予防法としては、

1.水分の補給に気を配る
目安は、1日の尿量である1.0~1.5リットル位の量。 夏場は汗として出る量を考えて 1.5~2.0リットル程度は摂取した方がよいでしょう。また、夜間の発症を防ぐために、就寝前にコップ1杯の水を飲むことや 入浴の前後・運動の前後・運動中・朝起きたときなどに、こまめに水分の補給をすることも大切です。

2.塩分の取り過ぎに注意する
脳梗塞を発症した患者の半数以上が高血圧の症状を持っているといわれており、高血圧は脳梗塞の最大の危険因子と考えられています。

3.アルコールの取り過ぎには、特に注意!
ビールやチューハイなどでいくら喉を潤しても、アルコールには利尿作用がありますから逆に身体から水分を出し過ぎてしまい脱水症状を起こしてしまう場合があります。

4.タバコは、特に注意が必要!
タバコの中に含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用がありますから要注意です。また、周りの人たちの喫煙でも発作が起きることがあります。

5.脂肪分や糖分の多い食べものを控える
脂肪分や糖分は、体内でコレステロールや中性脂肪の材料になるために、取り過ぎはあまりよくありません。また、果物には糖分が多いため中性脂肪を増やします。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら