第70回 甘酸っぱい香りが示すもの?(聞診2)

痰の場合、気管支などに
熱性の炎症や細菌感染があったりすると、
痰は粘り気が強く色も黄色っぽくなって
ニオイがするようになることがあります。
反対に、粘り気があまりない
サラッとした無色透明や白色のうすい痰は
寒性の症状を表わしニオイもほとんどありません。

また、お腹が冷えたり
腸の働きが悪くなったりすると、
お腹がグルグル鳴ったりガスが出やすくなります。
また、お腹をポンポコたたくと
チャプンチャプンといった音がすることがあります。
中医学では、こういう状態は
胃内停水(いないていすい)とよばれ、
胃の働きが悪くなって胃に水がたまり
乗り物酔いしやすくなっていることを示しています。

主にニオイによって判断しやすいものは、
体臭や息の匂い・痰・便や尿などの排泄物の場合です。
排泄物のニオイが強いときは
病気の状態が熱性であることを示しており、
あまりニオイがしないときや甘酸っぱいニオイのときは
熱性でないことを示しています。

例えば、食中毒の場合などでは
強い臭気のある下痢が見られることが多く、
寝冷えをしたときなどでは
甘酸っぱい香りのあまり臭くない下痢になります。

また、息の匂いや体臭が
ヨーグルトのような
酸っぱい腐敗臭に感じられる場合には、
中医学で食積(しょくせき)とよばれる
いわゆる食べすぎの状態にある可能性があります。
こんなときは、食べることを控えて
胃腸に溜まっているものを解消して
一度お腹の中をきれいにする必要があります。
また、腐敗臭がするときは化膿していることが、
血生臭い場合は出血していることが疑われます。

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