第69回 セキ止め薬の危険な落とし穴?(聞診1)

聞診(ぶんしん)とは「音」と「ニオイ」によって患者さんの状態を観察する中医学の診察法です。

例えば、話す声や呼吸の様子などに力があれば体力や気力はそれほど衰えていないと考え、反対に弱々しい場合は体力や気力などの低下を疑い回復にも時間がかかると考えます。

セキをしている場合にはそのセキの強さ・痰(たん)のからまり具合い・セキが連続的にでるのか時々でるのか・息切れがするのかしないのか・ゼーゼーやヒューヒューなどぜん息に特有のセキがあるかどうかなどを聞きます。

連続してセキがでている場合は、のどの粘膜などがカラカラ乾燥して過敏な状態になっていることが多く、セキが出始めると次から次へとセキが続きます。こんなときは、市販のセキ止めをいくら飲んでもダメで、のどの粘膜を潤す働きのある漢方薬やのどの過敏な状態を抑える働きのある漢方薬を使うほうが早く楽になります。また、単純にアメ・ハチミツ・水あめなどをなめたりしても少しは楽になるでしょう。

また、一般に市販されているセキ止め薬の多くには、リン酸コデインやリン酸ジヒドロコデインなどの麻薬系の中枢性鎮咳薬が配合されており、効能効果のところにはセキ・タンと大きく書かれています。しかし、ぜん息系のセキの場合には、こういった成分は呼吸中枢抑制の作用があるため服用することは避けられたほうが無難でしょう。

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