第52回 タンポポがSARSの薬に

中国政府の発表によりますと、中医学を新型肺炎の治療の中心にすえている病院ではそれほど多くの死亡者が出ていないという話です。その理由としては、西洋医学で感染症に対して使う抗生物質が細菌には有効でもウィルスにはほとんど無効であるのに対し、中医学ではウィルスにも有効な薬草がいくつかあるし免疫力を高めて治療する方法もあるからというふうに考えられています。そのため、現在、中国政府は中医学による治療を推奨しているようです。

また、中医学では板藍根(ばんらんこん)と同じように、タンポポにもある程度の抗ウィルス作用・免疫力を高める作用・清熱解毒の作用などがあるとされておりますが、実際に中国ではタンポポの価格が通常の何十倍にもなってしまっていて売り切れの状態が続いているのだそうです。さらに、あるメーカーが北京中国人民解放軍総病院にタンポポのお茶を寄付したという話もあります。

板藍根やタンポポなどの生薬は、中医学で清熱解毒薬といわれるカテゴリーに分類されており、感染による激しい熱性の病態に主に用いられます。他に、金銀花と呼ばれるスイカズラの花蕾や連翹と呼ばれるモクセイ科レンギョウの果実なども清熱解毒薬として非常に有名でインフルエンザなどの熱性の病気の治療には欠かせないものです。なお、ドクダミも一応は清熱解毒薬に分類されているのですが、効果があるかどうかはあまり聞いたことがありません。

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