第49回 苦みばしったいい男になる方法

苦い味のものは、五臓六腑の「心」の異常に対して薬になることがあります。食べ物でいえば、よもぎ・ふきなどの体を温めるもの、緑茶・ゴボウ・苦瓜などの体を冷やすもの、びわ・銀杏・春菊などの温めも冷やしもしないものです。

おもしろいのはコーヒーで、体を冷やすものである・温めるものであるという二つの対立した意見があります。一応、文献には温めるものに分類されているのですが、どうもスッキリしないところです。別に命に関わるほどの重大な問題でもないのだから、「ホットコーヒーとアイスコーヒーで区別すればいいじゃないか」などの乱暴な意見も出現しております。

中医学では、苦い味は下降させる性質があるとされ、神経の興奮を鎮めたり、精神状態を安定させたりします。また、苦味健胃剤というように胃酸の分泌をよくしますので、消化力が落ちている場合などにセンブリ(千振と書く、千回煎じても苦いので)や黄連・キハダなどの苦味のある薬草をよく使います。

ただし、胃の痛みや潰瘍がある場合には、胃酸の分泌を増すことは胃の中を荒らすことにもなり逆効果になることもあります。特に、センブリやフキノトウなどの苦味の強いものは、発ガン性の報告もありますので取りすぎには注意しましょう。また、もとが何であれ、焦げたものはすべて苦味になりますので、焦げたものを食べるのもなるべく避けましょう。

さらに、苦い味のものは大便や小便などの排泄を促進する働きもあり、取りすぎると下痢したりします。確かに、コーヒーやタバコなどの苦いものを取ると便意をもよおすことはよくあります。また、子供が苦い味が嫌いな理由は、消化液の分泌が盛んなため苦みの必要がないからであり、「苦みばしるのは、大人になってからで十分!」という卓見もあります。

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