第46回 黒酢ブームの落とし穴?

酸っぱい味のものは、五臓六腑の「肝」の異常に対して有効です。適量を取れば五臓の肝の働きを正常にし、体の疲れを取り、精神のいらだちを鎮静し、眠りを深くし、目の疲れを除き、胃腸の働きをよくします。ただし、胃腸を傷つけますので取りすぎは禁物です。

また、酸っぱい味は収れん性という作用を持っていますが、梅干しやレモンなどの酸っぱいものを食べると思わず口をすぼめてしまうようなことを指しています。適度な収れん性は、体のいろいろな部分のゆるみを引き締めます。

例えば、皮膚に働く場合は皮膚を引き締めて汗の出すぎを防ぎ、呼吸器に働くときはのどの粘膜を引き締めてセキを止め、酸っぱいものが持つ殺菌作用も関係してるのかもしれませんが腸に働いては腸の粘膜を引き締めて下痢や軟便を改善します。さらに、膀胱に作用して尿のモレを防ぎ生殖系に働いては精液の漏れなどを止めるといわれています。ですから、反対に酸っぱいものを取りすぎると汗や尿が出にくくなることもあります。

このように、肝に酸っぱい味は関係しますが不足しても異常が起こりますし過剰でも異常がでます。「食べ物も適量なら薬になるが、食べすぎはかえって害になる」ということは、ぜひ理解しておきましょう。

今、健康のために酢を飲むことが流行していますが、上記の理由で取りすぎには注意したほうがよく、飲むのではなく料理に使うことをお勧めします。それだったら、それほど取りすぎにはならないでしょう。また、酢を取り過ぎると骨が弱くなり、ひざや腰の痛みが出やすくなるという説もあります。

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