第39回 美人薄命は本当か?

顔色がだんだん白っぽくなってきたら、「肺」の異常を疑ってみます。もちろん、貧血気味のときもありますが、その場合は口びるの色も薄くなります。また、昔から美人は薄命であるといわれていますが、それは肺結核の女性の患者さんがみんな色が白くてきれいだったために、いわれた言葉だと聞いたことがあります。それがどこまで本当の話であるかは分かりませんが、テレビや映画では肺の病いの役柄をきれいな女優さんが演じている場合が確かに多いように思われます。

現代の医学では、肺は酸素を吸入し二酸化炭素を排出する働きを持つ肺胞が集まっただけの臓器と考えられています。しかし、中医学では肺胞の他に空気が出入りする鼻・のど・気管支さらに皮ふまでもが肺の一部とされており、かなり守備範囲が広くなっています。それにしても、2000年以上も前にどのようにして皮膚呼吸の存在を知ったのか、非常に興味がありますね。

よく風邪をひく・気管支が弱い・ぜんそく・花粉症・アレルギー性の鼻炎・皮膚が弱い・アトピー性皮膚炎などがあるという人は、肺気虚と呼ばれる肺が弱い体質の可能性があります。コホンコホンというような乾燥性の咳や口の中が乾燥するなどの症状は、肺陰虚と呼ばれる肺が乾燥している状態です。黄緑色や黄色っぽい鼻汁や痰が多い場合は肺に熱性の炎症があることを示しており、白くて薄い鼻水や痰の出るものは冷えと湿気のため肺の働きが落ちていることを示しています。

また、中医学では肺と大腸は表と裏の関係にあり、経絡によって繋がっているとされています。ですから、例えば蓄膿症で便秘の場合には、便秘を改善すれば蓄膿症がよくなったりします。

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