花粉症の症状を悪化させないために、日頃の食生活にも十分に気を配る必要があります。例えば、蛋白質を多く含む食品やアルコール・タバコなどの嗜好品は花粉症を悪化させるといわれていますが、それにはある程度の納得できる理由が存在します。

まず、肉や玉子、魚などのタンパク質を多く含む食品を一度にたくさん食べ過ぎた場合、タンパク質を分解する消化酵素の分泌が追いつかず、アミノ酸の形にまで完全に分解することができずに腸から吸収されてしまう可能性があります。

なぜ、分解が不十分な状態で身体に吸収されると花粉症によくないのかといいますと、免疫の仕組みがそれらを異物とみなして抗体の量を増やしてしまうからです。当然、抗体の量が増えればアレルギー反応は過敏になって、花粉症が悪化することが十分に予想されます。

また、アルコールの取り過ぎは、鼻粘膜の毛細血管を拡げて鼻づまりの状態を起こりやすくしますし、タバコの煙は目や鼻の粘膜を直接的に刺激して、花粉症の症状そのものを悪化させるのは明らか。今年は花粉症の当たり年ということですが、自分だけでなく、周囲の人のためにもぜひ禁煙を心がけたいものです。

※花粉症の被害を軽減するために空気清浄機の設置が流行しているようですが、花粉症の症状が表われるのは主に目や鼻の部分ということを考えれば、置き場所は顔の高さが一番効果的なのでは?

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
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◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

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