世の中には、背が高い・低い、肩幅が広い・狭い、肥満型・やせ型、手が長い・短いなど、いろいろな体型の人が存在します。これらの人が服を買う場合、服に袖を通し念入りに鏡を見ながら、自分の体型に合ったものを探すでしょう。また、季節のことも考えて生地を選ぶはずです。

中医学の場合でも、メガネのレンズを選ぶように、それぞれの体質や症状に合わせて薬を処方します。そのため多くの薬の種類が必要になりますが、副作用は出にくくなります。つまり漢方薬は副作用が無いのではなくて、その方の症状や体質を考慮して使うので副作用が少なくなるのです。

また、医薬品(漢方薬も含む)は効能・効果を表示できますが、副作用も表示しなければいけません。健康食品やサプリメントは効能・効果を表示すると薬事法違反になりますが、副作用を表示する義務がありません。健康食品やサプリメントには副作用がないと思われている方がおられますが、それは大きな誤解です。

近年、外国製の医薬品が日本に輸入され、健康食品やサプリメントとして販売されていることが増えてきています。例えば、フランスやドイツで医薬品として扱われているイチョウ葉エキスも、日本では健康食品やサプリメントとして販売されています。しかし、本来は医薬品の成分であるため、それなりの副作用が出る可能性があります。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら