「漢方薬は、本当に効くのですか」 「漢方薬さえ飲めば、どんな病気もよくなるのですか」 「○○という病気には、どんな漢方薬を飲めばよいのですか」

これらはよく聞かれる質問ですが、非常に答えにくい質問でもあります。なぜなら東洋医学と西洋医学では、病気に対する概念が大きく異なり、単純に比較ができないからです。わかり易くいえば、東洋医学というものは「健康とはこういうものである」ということを前提にして成り立っており、西洋医学の場合は「こういう状態を○○病と呼ぶ」ということを決めた上で成り立っているということです。

つまり、東洋医学では体の状態のバランスが崩れると病気になると考え、体の機能を調整して人間本来の自然治癒力を高め、健康な状態に戻すことに重点を置いています。それゆえ、病気の予防と健康増進、老化の防止などの健康作りが得意なのです。

一方、西洋医学では病気を詳しく調べて原因を突き止め、その原因を排除することで病気を治します。そのため、手術や感染症などの治療に効果を発揮します。但し、抗生物質や化学療法剤などの過度の使用による耐性菌が出現して、一部の感染症の治療が難しくなってきており、大きな問題にもなっています。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら