もし、あなたの舌の表面が乾燥していて、舌先の周辺に紅色の点が見られたりして、舌の色が紅色または濃い紅色で、舌苔が黄色い場合、あなたはエネルギーが過剰の状態です。・・・中医学的にいえば、陰虚がさらに進んだような状態です。

暑がりで冷たいものを好む・赤ら顔で目が充血しやすい・興奮しやすい・口内炎や口臭があるなどの症状が見られます。特に、この場合の口内炎はビタミン不足から起こるものではなく、口の中の温度が高くなったために雑菌が増えて出来たものと考えられます。

だから、いくらビタミン剤を飲んでもそれほどよくなりません。また、胃腸の中の温度が高くなるほど胃腸の内容物は腐敗しやすくなるため、肝臓などにも負担が掛かります。それにつれて、口臭や体臭なども強くなります。

こういう場合には、スイカ・なし・きゅうり・ナス・トマト・セロリ・緑豆(りょくず・・・マメ科ブンドウの種子)などの体を冷やす性質の食べ物を取るとよいでしょう。

避けたい食べ物は、にんにく・唐辛子などの体を温める刺激物やもち・せんべい・お酒などのもち米で作られるものです。特に、もち米で出来たものは刺激がなくても体の熱を生み出す原因となりますので、風邪などで熱のある時や打ち身・ねんざ・やけどなどのときもなるべく食べるのを控えましょう。

薬草なら、決明石(けつめいし・・・ハブ茶のこと)や黄連(おうれん)・黄柏(おうばく・・・ミカン科キハダの樹皮、百草丸やダラニスケの原料に使われる)などを使います。

虎ノ門漢方堂のダイエットとは
更年期障害・自律神経失調症・鬱
腰・肩・関節・ひざの痛み・リウマチ

友だち追加

◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371



◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。

※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら