第3回 薬食同源てなあに?

漢方と中医学では、診断方法、薬の成分である生薬の使い方、鍼灸の方法などに非常に大きな違いがあります。私も漢方の勉強をした後に中医学を学んだのですが、そのあまりの違いに驚かされました。概念・用語などでも正反対の場合もあり、むしろ漢方を学ばなかったほうが、よほど楽に中医学をマスターできたのではないかと思ったほどです。

現在、日本でも以前は近くて遠い存在だった中国が身近になり、中医学の情報がいろいろ入って来ています。しかし、断片的にしか伝わっていませんので、全体をしっかりつかんでおかないと漢方と中医学を混同してしまいます。それを避けるためにも、中医学をきちんと勉強しておくことは重要になってきているのです。

また、中医学の原則を知れば病気の原因がわかるので、薬に限らず養生の仕方や予防についてなどさまざまなことが分かります。中でも食事に関しては、「何を食べればよいのか」「どうやって食べるのが良いか」もわかります。そうすれば、いつも食べている果物や野菜さえも、薬の代わりとして使うことができるようになります。

もともと、昔の中国では食べ物も薬もそうハッキリと区別していたわけではありません。唐の中ごろに書かれた医学書では、「五穀、五畜、五菓、五菜、これらを用いて飢えを充たす場合、それらを食といい、それらで病いを治す場合、 それらを薬という」というふうに記載されていますし、さらには、「うるち米、これを病いのときに取れば薬であり、お腹の空いたときに取れば食である」ということも書かれています。 ※うるち米とは、普通のごはんのお米のことです。

ですから、医食同源というより本当は薬食同源という方が正解です。そして、中医学も薬膳料理もルーツは同じです。

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