健康診断で白血球や赤血球などの臨床検査の項目の値がすべて正常の範囲内にあっても、病気になったという人は大勢います。また逆に、検査項目の値が異常値を示していても、健康だという人もたくさんおります。
なぜなら、正常値というのはあくまで一つの目安になるだけで、すべての人にいつでも当てはまるとは限らないからです。

例えば、白血球を計る検査機械では通常、3000~8000ぐらいが正常範囲とされています。しかし、普段の状態で4000の人が急に7500になった場合は、いくら正常範囲内でも身体に感染症や炎症性疾患など何らかの異常が起こっている可能性があります。また反対に、白血球の数値8000が通常の状態の人なら、仮に正常値を超える8500あったとしても、それほど心配をする必要はないというわけです。

つまり、病気に罹った時だけでなく、健康な状態での白血球や赤血球などの臨床検査の値を調べておくことは、自分の身体の健康の度合いを知る上で非常に有意義で大切なことだと言えます。

現在、漠然と健康診断を受けていたり、臨床検査の数値に一喜一優しているだけの方が非常に多いように見受けられます。しかし、臨床検査の数値の正しい応用の仕方を知っていれば、数字に振り回されることもなく余裕を持って体調管理に利用することが出来ます。それが今回、筆を取らさせて頂いた大きな理由です。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール