第252回 今日で、最後になりますが

ここしばらく、日本に多く見られる
温泉の泉質について書いておりますが、
温泉は自然が作り出したものですから、
そんなに上手く
形式的な分類をすることはできません。
食塩泉といっても
硫黄や重曹などを含んでいる場合もありますし、
反対に硫黄泉や重曹泉の中に
食塩泉の成分が混じっている場合もあります。

大切なのは、どの種類の泉質が
どういった具体的な影響を身体に及ぼすのかを
入浴する前にある程度、知っておくことです。
そうすれば泉質の選択を間違えて
症状を悪化させることも少なくて済みますし、
このコラムの値打ちも上がります。

また、このコラムでの温泉の特集は
この回が最後になりますが、
下記の温泉の
「適応症」と「禁忌症」については
くれぐれも十二分に目を通しておいて下さい。
なぜなら、これは中医学で言えば、
体質に合わせて漢方薬を選ぶのと
同じぐらい重要なことですから。

【適応症】
温泉療養を行なってもよい病気や
症状のことを適応症といいます。
主に慢性の病気や症状が該当しますが、
実際は治癒よりも症状の改善が主な目的です。

「温泉の一般的な適応症」
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・
関節のこわばり・打ち身・くじき・慢性消化器病・
痔・冷え性・病後の回復・疲労回復・健康増進など。

【禁忌(きんき)症】
温泉療養をしてはいけない病気や
症状のことを禁忌症といいます。
急性の炎症性疾患や
感染症などが主な対象になります。
例を挙げれば、扁桃腺炎・
肺炎・流感・赤痢・腸チフスなどの場合です。
つまり、抗生物質が必要な病気や症状は
ほとんど、温泉療養には適さないと考えられます。

「温泉の一般的禁忌症」
急性疾患(特に熱のある場合)・活動性の結核・
悪性腫瘍・重度の心臓病・呼吸不全・腎不全・
出血性の疾患・妊娠時(特に初期と末期)、
その他、主に病状が進行中の疾患などです。
また、重度の動脈硬化、高血圧、糖尿病、
貧血などの病気を持つ人も注意されたほうがよいでしょう。

※温泉の飲用について!
  温泉の利用法は入浴ばかりではありません。
  ヨーロッパでは温泉といえば、
  飲泉を意味するほど普及しています。
  温泉医によって、体調に合った量や
  飲用する時間、回数などがアドバイスされ、
  多くの方がそれに従って飲泉を利用しています。
  最近は、日本でも飲泉が
  盛んに行われるようになってきましたが、
  自分の判断で飲用している場合が多く、
  ヨーロッパの国々に比べると
  まだまだ医療の飲泉への認識は遅れているのが現状です。
  (飲用については、必ず飲泉許可のある温泉でして下さい。
   また、飲用の際は注意事項をよく確認して下さい。)

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