体内の過剰な水分だけでなく、
身体を必要以上に冷やすことも
血液の流れを悪くして痛みを悪化させます。
薄着などの服装や寒い環境なども
もちろん原因の一つですが、
身体を冷やす作用を持つ食べ物にも
注意することも必要です。
特に、原産地が熱帯である
パイナップル、バナナ、
マンゴーなどのトロピカルフルーツや
夏が旬のキュウリやナスなどの野菜は
身体を冷やす作用が強く、
暑い時期以外での取りすぎには
十分に気をつけたほうがよいでしょう。
それに、夕方以降の果物の摂取も
身体を冷やして痛みを悪化させることが多く、
避けられたほうが無難です。
また、梅雨時など
ジメジメして湿気が多い季節にも、
痛みの症状は悪化しやすいものです。
とくに、新築のマンションなど
室内の湿度が高くなりやすい環境や
温泉などでの長時間の入浴も
痛みを悪化させる原因になることがあります。
少し余談になりますが、流行の
「日帰り温泉旅行」にも注意が必要です。
なぜなら、
身体の骨組みを引き締めている筋肉が
長時間の入浴によって緩んでしまい、
帰りのバスや列車の振動で
それがおかしな状態になって、
ぎっくり腰などの症状を引き起こし
動けなくなってしまうことがよくあるからです。
虎ノ門漢方堂のダイエットとは ⇒ 更年期障害・自律神経失調症・鬱 ⇒ 腰・肩・関節・ひざの痛み・リウマチ
◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371
◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。
※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら