健康食品でも、医薬品のように
臨床試験のデータがある製品が存在します。
医薬品の場合でもそうですが、
臨床試験をしてデータを取ることは
そう簡単な作業ではなく、
人手もコストもそれ相当に掛かります。
しかし、臨床試験のデータがあれば、
作用や副作用の面でも
ある程度の把握ができるため、
データのない製品よりも
遥かに安心して使うことができます。
落ち着いて考えてみれば分かりますが、
臨床試験のデータがない製品を使うということは
人体実験のモデルになることを意味します。
ある程度の報酬をもらって
実験に参加するのならいざ知らず、
お金を払ってまで
参加する必要性はほとんどないはずです。
健康食品の市場には、
臨床試験のデータがない製品が
平然とまかり通っています。
また、他の製品のデータや数値を流用し、
自社の商品の説明に使用している
便乗したデータの商品もかなり出回っています。
アガリクスやメシマコブなどの場合でも、
国立研究所によるデータが
販売メーカーによって
勝手にねつ造され、
そのねつ造されたデータが
多くの他の販売メーカーの商品のチラシやパンフレットに
軒並み掲載されていたという話さえあります。
健康食品を購入する際、
きちんとした臨床試験のデータがあるか、
そしてそれが便乗したデータでないか、
十分な検証がある程度は必要になるでしょう。
虎ノ門漢方堂のダイエットとは ⇒ 更年期障害・自律神経失調症・鬱 ⇒ 腰・肩・関節・ひざの痛み・リウマチ
◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371
◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。
※この記事の著者、城戸克治のプロフィールはこちら