健康食品を錠剤・カプセル・顆粒などの
剤形に加工する場合、
製品の剤形を保持したり
飲みやすくするための理由で、
デキストリン・乳糖・でんぷんなどの
賦形剤(ぶけいざい)と呼ばれる成分が
加えられています。

原料の種類によっては
健康食品では賦形剤を使わなくても
十分に加工できるはずですが、
ほとんどの健康食品には
20~50%程度の分量の
賦形剤が含まれています。

また、医薬品では賦形剤の比率は
健康食品よりもかなり高く、
内容量の99%以上が
賦形剤からなるものさえありますが、
それは医薬品には
抗生物質やホルモン剤、解熱鎮痛剤、
せき止めの薬などのように、
少量でも非常に強力な作用を
持っている場合があるからです。

しかし、医薬品と違って作用が弱く
たくさんの量を摂取しなければ
効果が出ない健康食品の場合、
全体の50%の量もの賦形剤が
果たして本当に必要なのでしょうか?

現在、腰痛や関節痛によいと
新聞チラシや雑誌などの広告で
盛んに宣伝されている
グルコサミン製剤の場合でも、
ヨーロッパでの臨床試験のデータで
有効とされている量を
日本で販売されている健康食品で
実際に摂取しようとするならば、
1日30粒前後も
飲まなければならない商品がほとんどです。
これでは、原価率を下げるために、
賦形剤で水増ししているようなものです。

健康食品を選ぶ際、何グラムで
○○○円と単純に計算しがちですが、
本来必要でない賦形剤などの
成分の重量は差し引かなければいけません。
肝心なことは、目的の成分が
どれだけの量入っているかです。

※賦形剤は、医薬品などのように
  1回の有効量が少なくて
  副作用が大きい成分の場合、
  その危険性を減じる目的でも使われています。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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