第215回 嘘でも、放映されれば真実に?

「〇〇でガンが治った!」などの
体験談を集めた本の出版社に対して、
厚生労働省が
虚偽・誇大広告を禁じた
健康増進法に基づく行政指導を行った
ということを先日、このコラムで書きましたが、
同様の指導は出版社だけでなく
それらの本に掲載してある
健康食品の販売会社にもされております。

なぜなら、出版社が
販売業者の利益を図る目的で
「タイアップ」という形の契約を
販売会社と結んで
本を広告物として出版していたからです。
そのため、出版社とタイアップしていた
健康食品の販売会社も
一定の期間内に改善を行わなければ、
罰金や勧告などの行政処分が取られます。

現在の日本は世界でも稀なぐらい
報道の自由がある国で、
やろうと思えば
情報の操作だって
比較的簡単に行うことが出来ますが、
やってはいけない行為だから
法律上でも禁止されており
業界も自主的に規制を行ってきたわけです。

しかし、このところ
テレビ・新聞・雑誌などでは、
まるでそういった配慮が感じられない
明らかに客観性を欠いた番組や
信ぴょう性の少ない記事が
数多く見受けられるように思います。

「テレビは剣よりも強し!」という
アテネからの
平島彬伸さんの至言もありますように
メディアの影響力は
以前と比べものにならないぐらい
強大になってきております。
極端なことを言えば、嘘でも
テレビで放映されれば
本当になってしまうことさえある時代です。
良識をわきまえた報道は
いつの世でも大切なものでしょうが、
現在の日本の状況をみていると
特に必要なことに思えてなりません。

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