第213回 説明書を病院で渡す、裏の理由?

「患者さん中心の医療を目指す」
などといったフレーズが、
テレビの番組や雑誌などの記事で
最近非常によく目につきます。
確かに、それを完璧に行うことが
本当に出来るのなら問題はありませんが、
もしそうでない場合には
逆に患者さんにとって
大変な重荷になるのではないかと
思えてきました。

なぜなら、患者さん中心の
医療を目指して行くということは、
言い方を変えれば
今流行の自己責任という概念が
日本の医療の世界にも
本格的に導入されるということです。
つまり、患者さんのほうで
自分の病気の治療などに関して
いろいろな選択ができる反面、
医師にほとんどまかせっきりだった物事を
自分の頭で決めなければならない
ということでもあるのです。

今まで病気になった場合、
「よろしくお願いします」と
医師に丸投げしていたケースがほとんどで、
良くも悪くも責任は
医師側にあるような感覚でしたが、
これからはそうではなく
医師を選んだのも治療法を選択したのも
患者の責任ということになっていくわけですから、
患者さんの側にも
的確な判断する手立てや
正しい情報がより必要になってきます。

現在、医薬分業が進んできたり、
処方した薬剤の説明書を
病院でも渡すところが
だいぶ増えてきたりしていますが、
それも本音で言えば、
患者さんのためだけでなく
医師側の説明責任を軽減するという
大きな目的が含まれています。

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