第211回 「〇〇でガンが治った!」

先日、NHKのテレビニュースで、健康食品販売会社とタイアップして「〇〇でガンが治った!」などの体験談を集めた本を出版していた東京都内の出版社に対して、厚生労働省が虚偽・誇大広告を禁じた健康増進法に基づく行政指導を行ったという記事が大きく報道されていました。

本来なら、医薬品以外の食品で病気への効能を謳えば薬事法違反に当然問われるのですが、多くの健康食品が書籍やインターネットを通じて、まるで「飲めばどんな難病でも治る」かのように宣伝されているのが実状です。

昨年夏に施行された健康増進法では、食品の健康保持や増進の効果について著しく事実に反していたり誤認させたりするような広告は禁止されており、今回、厚生労働省が指導を行なったのは、こうした一連の本が書籍の形をした誇大広告に該当すると判断したことによるものと思われます。

現在、こうした記事広告は新聞・週刊誌・テレビなどでも多く見られ、中にはテレビ番組自体が広告になっているものさえあります。健康食品は、健康によい食べ物から出来ているから身体によいというふうにどうも錯覚されているようですが、食べ物として摂取される分量なら身体によくても、健康食品のように何倍にも濃縮されると逆に身体に悪い影響を与えることも意外と多いものです。

例えば、一般の食品やお菓子にも添加されることの多いビタミンAの場合、必要な量が不足しているのなら身体によい影響を与えてくれますが、あまり極端な過剰摂取状態が続くと肝臓に障害を起こしたり奇形児を出産する危険性もあります。また、依然としてテレビなどでは「にがり」の特集が組まれておりますが、これもよく注意して使わないと下剤の仲間ですから危険なのは言うまでもありません。

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