第20回「舌診 その3」

舌苔が厚いとは、舌が苔に覆われて表面がよく見えないことを指します。体液が過剰だと、舌苔は厚くなります。舌面(舌の表面)に、きめ細かくびっしりと貼りついてなかなか剥がれない苔を膩苔(じたい)といい、体液の過剰や暴飲暴食を表わしています。舌面にまばらに豆腐のかすが積もったように見える、すぐ剥がれる苔は腐苔(ふたい)と呼ばれ、飲み過ぎや食べ過ぎなどによって胃腸障害を起こしている可能性があります。

舌苔がほとんど無かったり、部分的に剥がれていたら、体液が少なくなっていると考察します。こういうときは舌体が赤みを増していることが多く、部分的に舌苔が剥がれているときはアレルギー体質である可能性があります。

舌苔が白い場合は、体の状態が正常か冷えていることを表わしています。黄色の苔は体のどこかに熱があることを表わしており、熱が高くなっていくにつれ、色も濃くなります。黒色の苔は高熱時に現われますが、逆に体が強く冷えている時にも現われます。両方とも危険な状態で、病状が非常に重いことを表わしています。

また、舌の苔から病気の予後を探ることもできます。例えば、薄い苔が厚くなってきた場合は病気の悪化を、厚い苔が薄くなってきた場合は病気の好転を意味します。苔の表面は適度に湿っているのがよく、表面が乾燥しているのはあまりよい状態ではありません。

「梨の味を説明するのは非常に難しいが、食べてみればすぐ分かる」と毛沢東が言ったそうですが、舌診も数をこなすのが一番の勉強法です。時々、鏡で自分の舌を見て、健康状態をチェックしましょう。

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