地方病院の皮膚科に勤務されているI 先生という読者の方から、先日お便りをいただきました。

I 先生によれば、現状では半分以上のステロイド外用剤は皮膚科以外で処方されているものだそうです。また、ダラダラと弱いものを長く使い続けるだけでなく、反対に強めのステロイド外用剤で治療の期間を短くするほうがよい場合もあるということです。

それはまったくその通りで、弱いものでも長期間に渡って使えばかなりの量のステロイドを使うことになりますし、少々強いステロイドでも短期間で治ってしまえば逆に少しの量で済むわけです。

さらに、ステロイドも適切に使えばしっかり効果が上がるのにあまり適切に使われていない現状や、皮膚科学会では治療指針を作成しているのにそれが皮膚科以外にはなかなか浸透していないなどの問題も嘆いておられました。

また、プロトピック軟膏の問題でも、これを問題にしているのは日本だけということ。さらに、ネットを見て急に軟膏を中止し、漢方治療に走り、アトピー性皮膚炎が増悪して大病院を受診する患者さんにも大変困っておられるということです。(患者の私生活は破壊され、入院しなければならない状況になって大きな病院に来る)

現在のところ、プロトピック軟膏にはいろいろと賛否両論があるようですが、使い方によってもその結論は大きく変わります。新薬に限らず、漢方薬でも健康食品の場合でも、テレビや新聞などの記事や広告で
モノだけが注目されるケースが多く見受けられますが、本当に重要なのは使い方です。使い方を間違えればよい薬でも有害になりますし、反対に副作用が強いものでも上手に使えば患者さんにとって有益になることがあります。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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