現在、皮膚科ではアトピー性皮膚炎の患者さんに「プロトピック軟膏」という免疫抑制剤を応用した軟膏を使用する場合が増えてきているようです。

この軟膏にはステロイド外用薬の副作用である、皮膚の萎縮や毛細血管の拡張・薬剤への依存性・中止後のリバウンドが少ないことなど、ステロイドの外用薬にはないすぐれた特徴があります。また、正常な皮膚から吸収されにくく、目の周囲にも比較的安全に使用できるという利点もあります。

しかし、顔面や頸部の赤みが強い部位に使用するとほてり感やヒリヒリ感など特有の刺激感が高率に認められたり、ヘルペスなどの皮膚のウイルス感染症に特に注意が必要であったりするなど、いいことばかりではなく欠点もいくつかあります。

どんなに優れた薬でもそうですが、人体にとって都合のよい作用だけを持っているということはあまりありません。むしろ、ほとんどの場合、人体に芳しくない作用も多少なり持っていると考えたほうがよいでしょう。

ですから、薬を上手に使うコツは、なるべく効果は上がるようにまた副作用の影響は出来るだけ少なくなるように、バランスをよく考えて使うことだとも言えます。

※西洋医学だけでなく中医学にも、使う薬に副作用が存在することは確かです。しかし中医学では、同じ症状でも体質を考慮して薬を使い分けることで、副作用の問題を解決するように工夫しています。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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