第179回 「ウコン」が主成分、アトピーの軟膏?

人間の皮膚には、体外の異物や刺激から身体を守るために、「セラミド」というバリアーの役目をしている層があります。

正常な人の場合では、この層が身体全体を均一に覆っていますが、アトピー性皮膚炎(の方)の場合には、セラミドが不均一であったり欠損していたりするため、外部からの刺激を強く受ける状態になってしまっています。

つまり、皮膚が無防備な状態であるため、紫外線・寒冷・乾燥・汗・空気中の汚染物質などの外部からの刺激が、セラミドの持っているクッション的な保護作用で和らげられることなく直接まともに皮膚に伝わってきてしまうということです。そのため、弱い皮膚はさらに傷み、傷みは皮膚のカユミや痛みを呼び覚まします。

ですから、アトピー性皮膚炎の症状をよくするためには、漢方薬の内服だけでなくセラミドが修復できるようになるまで皮膚を保護するスキンケア的なものも必要になります。中医学では、こういう場合には中黄膏(ちゅうおうこう)という黄柏とウコンが主成分の軟膏をよく使いますが、その目的は患部を保護することと患部を冷やして炎症を抑え症状を緩和することです。

また、アトピー性皮膚炎の場合、入浴で汗や汚れを流して皮膚を清潔に保つことは大切ですが、長い時間お風呂につかったりシャワーを長く浴びたりすると、皮膚の修復を邪魔したり皮膚を刺激するため、あまりよくはありません。

お湯の温度は体温より少し高めがよく、なるべく短い時間でお風呂から上がることです。さらに、軟膏や保湿用のクリームを使うときは、患部が完全に乾かないうちにやさしく塗ってあげることが、入浴後のカユミを防ぐ大切なポイントです。

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