最近、どんな薬を飲んでもあまり効かないという人が、大人にも子供にも増えてきています。その原因を考えると、「身体の中で、薬を効かせる力がうまく働いていない」ということがまず頭に浮かんできます。
薬も食べ物と同じように口から身体の中に入り胃腸で吸収され、肝臓に運ばれてその効き目を表わします。ですから、食欲がないときにいくら美味しくて栄養のあるものを出されてもそんなに食べることができないように、胃腸の働きが衰えている場合にはいくら高価で効き目がよい薬を服用しても身体の中にあまり吸収されることができません。そのため、薬が十分に働くことができず期待したほどの効果が現われないことがあるのです。
そんなとき、患者さんも薬を出す側も「もっと効き目のよい薬を!」とつい考えがちですが、胃腸の働きが衰えていないか・肝臓が弱っていないか・腎臓は大丈夫かなど、いろいろチェックしてみることも大切です。
そうしないと、次々と強い薬を使うことになったり、だんだん薬の量が増えたりして、身体への負担が増えて耐性菌も出現しやすくなって、肝心の場合に薬が効かなくなる危険性が出てきます。
日本では、薬剤師の仕事は薬の販売や処方せん調剤だけみたいですが、薬を効果的に使う方法を提案できるような薬剤師がもっと増えたら、いいですね。
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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
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TEL 0778-22-2371
※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。
※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール