第175回 「何を飲んでも、効かない人は?」

最近、どんな薬を飲んでもあまり効きめがよくないという人が、大人にも子供にも増えてきているようです。

中医学的にその原因を考えてみますと、「身体の中で、薬を効かせる力がうまく働いていないのではないか?」ということが、まず頭に浮かんできます。

薬も食べ物と同じように口から身体の中に入り胃腸で吸収され、肝臓に運ばれてその効き目を表わします。ですから、食欲がないときにいくら美味しくて栄養のあるものを出されてもそんなに食べることができないように、胃腸の働きが衰えている場合にはいくら高価で効き目がよい薬を服用しても身体の中にあまり吸収されることができません。そのため、薬が十分に働くことができず期待したほどの効果が現われない場合があります。

そんなとき、患者さんも薬を出す側も「もっと効き目のよい薬を!」とつい考えがちになりますが、胃腸の働きが衰えていないか・肝臓が弱っていないか・腎臓は大丈夫かなど、いろいろチェックしてみることも必要です。

そうしないと、いつも次々と強い薬をばかり使うことになったり多量の薬を使わなければならなくなったりして、身体に負担がかかるだけでなく耐性も出来やすくなって、肝心の場合に薬が効かなくなってしまう可能性が出てきます。

日本では、「薬剤師の仕事は、薬の販売をしたり処方せんの調剤をすることである」と思われているようですが、薬を出来るだけ使わないで済むような方法を提案することも薬剤師の非常に大切な仕事です。

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