第173回 「川の流れのように」

中医学では、気・血・水が
衰えていたり不足したりして
各々の流れが不十分になっている状態を、
それぞれ「気虚」「血虚」「陰虚」と呼んでいます。

また、一般的に「実」とは
充実している状態を示す意味の言葉ですが、
中医学では、過剰になっていたり
停滞している状態を指していることがあります。

例えば普通には、
量がたくさんあって充実しているのなら
身体の抵抗力や治癒力も
旺盛でよいだろうと考えるものですが、
それは正常な範囲内に納まる場合にのみ限ります。

正常範囲を超えて
量が過剰になっている状態の場合は
流れも停滞していることが多く、
ちょうど川下の流れが悪くなって
上流の水かさが増してきているようなものです。

ですから、
川の浄化作用がうまく働かなくなると
だんだん水も汚れて濁ってくるように、
気・血・水の流れも徐々に悪くなって
身体の中が澱んだ状態に移行していきます。

中医学では、気・血・水が過剰で
流れが停滞している病的な状態を
気滞、血(おけつ)、水滞といい、
お腹の張り・遊走性の痛み・憂うつ、
静脈瘤・部位が固定した痛み・
舌や口中の粘膜に出来る暗赤色の斑点、
身体や顔のむくみ・目まい・手足が重いなど、
それぞれに特有の症状が見られることが多いものです。

サブコンテンツ

ページの先頭へ

メニュー