第171回 中医学で、自然治癒力を考えると

中医学では、私たちの身体は、気・血・水の3つの基本的な要素から構成されているものと考えられています。

簡単に説明すれば、気は体内の生理的機能を動かすエネルギーとして、血と水は、人体を構成する物質的な要素として、捉えられているということです。西洋医学でいえば、血は血液に、水は体液やリンパ液などに相当するもので、気のエネルギーを推進力にして体内を循環していると考えられています。

また、中医学では、気は陽気 、血と水は陰液ともいわれ、陽気と陰液を合わせたものは「正気(せいき)」と呼ばれています。正気は自然治癒力の基礎を形成している重要な要素で、病気の原因となる「邪気(じゃき)」に対抗する人体の抵抗力や生命力を示す概念です。

通常の場合、気・血・水は、過不足なく体内を円滑に循環して、身体を正常な状態に保っています。そして、気・血・水のバランスと循環が良好な状態にあれば、身体の新陳代謝・生体防御力・復元力も十分に働けるため、細菌やウィルス、病気、ケガなどに対して抵抗することが出来ます。

つまり、自然治癒力を高めるために、気・血・水の量のバランスと循環を良好な状態に保つことは、中医学的に非常に重要な条件になるのです。

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