「あぁ、また赤くなっちゃった」「朝、起きたら昨日より調子が悪い気がする」など、ちょっとした体調の変化に一喜一優することが症状悪化の原因になる場合があります。そのような変化に対して慌てたりイライラしたりすることで、自分自身のストレスが高まり、さらに症状が悪化したり症状がぶり返したりすることは意外と多いものです。こんな場合には、不安を取り除いてあげることが症状の改善や健康の回復に有効な場合があります。
日本人は世界一薬や健康食品が好きな国民なのだそうですが、場合によっては、薬や健康食品などに頼らなくても、病気や症状を改善する方法はいくらでもあります。いやむしろ、そういったものを使って
症状を誤魔化してはいけないケースさえあります。
例えば、睡眠不足や肉体疲労などの場合は、第一に眠る時間や身体を休める時間を作ることが肝心で、それ以外に根本的な治療の方法はありません。仮に、少しはそれらの状態を補うことができても、そのうちに肝臓や精神に異常をきたすことは目に見えております。
ひとは病気になったり体調が悪くなったりするほど、「魔法のくすり」を追い求めるものですが、『幸せの青い鳥』と同じく、それは身近なところにあることも多いものです。
※現在のつらい症状を楽にしてあげるということも、もちろん大切なことです。あまり症状がつらいと治療する意欲もなくなりますし、ストレスで治るものも治らなくなってしまうこともあります。
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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371
※ Q先生:邱永漢(きゅう・えいかん)
第34回直木賞受賞。経済評論家としても有名。
ほぼ日刊イトイ新聞「ハイハイQさん」で、城戸克治はコラムを3年間連載する。
※ この記事の著者:主任薬剤師 城戸 克治 プロフィール