第164回 「津液(しんえき)とは?」

「津液」とは、血液以外の体内の正常な液体成分を総称する中医学の用語で、各臓器や組織・器官などの正常な体液や分泌物、例えば、胃液・唾液・リンパ液などを指しています。しかし、病気のときに出来る水疱や水腫などに含まれる水分は除きます。

津液も気や血と同様に、人体の生命活動を維持する基本的物質の一つです。脾胃や小腸・大腸によって吸収された飲食物中の水分は、脾の働きによって周囲に分配され一部が肺に送られます。肺は、肝や腎の協力によって、これをシャワーのように全身に降り注ぎます。

津液は、全身をくまなく回って五臓六腑や組織・器官など身体中を潤したり、気を載せて全身を駆け巡りその活動を助けます。また、脈中に入って血にもなり、絶えず血液を補ってその濃度を調整する働きも津液の重要な仕事です。不要になった津液は、呼吸による蒸発や汗・尿・便となって体外に排泄され、体内の水分代謝のバランスは一定に保たれます。

簡単にいえば、津液はポカリスエットに気の働きが乗り移ったようなものです。

※日本では「気・血・水」と言いますが、中国では「気・血・津液」というふうに表現します。また、津液が不足すると虚熱という、いわば冷却水不足による熱が出やすく、逆に津液が多くなり過ぎると目まいやふらつきなどメニエール症候群に多い症状が起こりやすくなります。

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