第161回 「昔の名前で、出ています」

中医学では、人体における気には、分布する部位や機能などの違いにより、元気・宗気・営気・衛気といった名称がずっと昔の時代から付いています。最も基本的かつ重要な気は「元気(原気)」と呼ばれ、両親から受け継がれた「先天の気」と、飲食物を吸収して得られる「後天の気」の二種類があります。

前者は腎に貯蔵され、後者によって絶えず補充されながら人体の生命活動の原動力として働きます。また、元気は人間の成長の過程と密接に関係しながら、五臓の生理活動の基礎的エネルギーとしても働いています。呼吸によって空気中から取り込まれた清気と、脾胃の運化作用により生成された水穀の気は、肺で結合して「宗気(そうき)」と呼ばれる気になります。

宗気は、心臓を動かしたり呼吸をするために必要なエネルギーのようなもので、不足すると動悸や息切れなどの症状を引き起こします。

また、脾胃の働きで生成された水穀の精気のうち、血管と経路の中を巡るものは、中医学では「営気(えいき)」という呼び名の血を組成する重要な成分とされており、それが体内を循環することによって五臓六腑などの組織や器官は生理活動のための栄養物質などを受け取ることが出来ると考えられています。

一方、血管や経絡以外の部分を運行している気は「衛気(えき)」と呼ばれ、外は皮膚・肌肉から内は臓腑まで全身に分布し、皮膚を潤滑に保ったり、体温を適温に調節するなどの働きをしています。

サブコンテンツ
メニュー