第158回 「栄養」と「営養」、正しいのは?

中医学では、大きく分けると、気には6つの働きがあるとされています。

1.推動作用
人体の発育や成長などの生命活動、各臓器の活動や血液の循環・栄養物質の運搬・新陳代謝などすべての生理活動は、気が推進しています。言い換えれば、気が動くことによって人体は、活動することが出来るのだともいえます。中医学では、こうした気の運動能力を「推動(すいどう)作用」と呼んでいます。

2.温煦作用
気の運動によって作り出されたエネルギーで、全身や各臓器は温められて、体温・各臓器の生理活動・血液と体液の運行などが正常に維持されます。 このことを「温煦(おんく)作用」といい、気が身体の中の熱源であることを意味しています。  ※そのため、気は「陽気」とも呼ばれることがあります。

3.防御作用
気は体表をバリアーのように覆って、身体を冷えや暑さなどの環境の変化や病原菌などから守っていると考えられています。この体表を守る気を「衛気」といい、 肺で作られた宗気の一部が体表に出たものとされます。

4.固摂作用
血液や体液などが外に漏れないように、身体を引き締める働きです。そのため、「固摂(こせつ)作用」が低下すると、尿もれ・内出血・異常な発汗・早漏・脱腸・脱肛などの症状が出やすくなります。

5.気化作用
気化とは、気・血・水などの物質の新陳代謝、および相互転化による変化をいいます。これは、化学的にいえば体内での様々な物質の代謝を意味し、飲食物から取り出された栄養分がやがて血液や肉体の一部になったり、吸収された水分から血液や体液が出来たりする仕組みを指しています。

6.営養作用
中国では、栄養のことを営養と書きます。文字通り、全身に栄養分を絶えず供給して身体を養ってくれる働きです。

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