第12回 陰陽五行説 (その3・・・五行「2」)

五行説を具体的にいいますと

味は、酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(塩辛い味)の五味に分けられます。色なら、青色・赤色・黄色・白色・黒色の五色。季節なら、春・夏・長夏(土用)・秋・冬。気候なら、風・暑(熱)・湿・燥・寒。成長の過程なら、生・長・化・収・蔵・・・これを説明しますと、この世に生を受け、成長し、成熟した物に変化する、それを収穫する、そしてそれを蔵にしまうというふうになります。

人体でいうならば、内臓は、肝・心・脾・肺・腎の五臓。腑は、胆・小腸・胃・大腸・膀胱の五腑。(五臓六腑のもう一つは三焦といいます。首からお尻までの体幹部を横に三等分したようなもので、上から上焦・中焦・下焦と呼びます)感情は、怒り・喜び・思(思い悩み、くよくよする)・悲しみ・恐怖。感覚器官は、目・舌・口・鼻・耳。肢体(手足と体)は、筋・脉・肌肉・皮毛・骨。

これらのことを中国では五行説の基本である、木、火、土、金、水に関連づけました。おそらくは日常のいろいろな体験から、導き出したのでしょう。木は春に芽を出し、成長するので季節は春、色は青、五臓は肝、五味は酸としました。火は熱いから夏、色は赤、五臓は心、五味は苦。土は収穫の時期でもある長夏(土用、夏から秋に変わる時期)色は黄、五臓は脾(消化器系)、五味は甘。金は秋、色は白、そして五臓は肺、五味は辛。水は冷たいので冬、色は黒、五臓は腎、五味は鹹(塩辛い)。

この五行説を中医学では、病気予防などの面に生かしています。中でも、五味と五臓は密接な関係を持っていることから五味の調和をとって飲食すれば、五臓全体を養うことになり健康維持に通じると考えています。

これで、ひとまず陰陽五行説のお話は終えたいと思います。

サブコンテンツ

ページの先頭へ

メニュー