第114回 「貧血読本」 その1

赤血球の主な働きは、肺から受け取った酸素を身体の隅々にまで運搬することです。また、貧血とは、
赤血球の数が減少したり赤血球自体の酸素の運搬能力(ヘモグロビンの機能)が低下した状態を主に指しています。

貧血の原因としては女性に多い鉄欠乏性の貧血のほかに、胃や腸の潰瘍・ポリープ・ガン、子宮筋腫・妊娠・痔など消化器系や内臓の出血によるものが考えられますが、抗ガン剤や放射線の副作用や胃の摘出手術でも貧血の症状は現れることがあります。

例えば、抗ガン剤や放射線はガン細胞だけでなく正常な細胞にもいろいろな影響を与えますが、血液を造る骨髄の細胞は特にその影響を受けやすいため赤血球や白血球を造る能力がすぐに低下してしまいます。

※通常の場合、赤血球は約4か月ぐらいの寿命があるので、抗ガン剤や放射線の治療を始めても すぐに貧血の症状が出ることはあまりありません。症状が現れるのは、治療開始後大体1~2週間してからのことが多いとされています。

また、胃ガンや胃潰瘍で胃を全部切り取ってしまうとビタミンB12が吸収できず貧血になりますが、その理由はビタミンB12が赤血球を造るために絶対に欠かせないこととその吸収に胃から分泌される特殊なタンパク質の助けが必要だからです。

※ビタミンB12はある程度肝臓に貯えられているため、ビタミンB12不足による貧血の症状が現れるのは胃の切除をしてからおよそ3~4年後といわれています。

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