最近、新聞や雑誌などで、信じられないような医師の不祥事を毎日のように目にします。それらの不祥事は、医師に必要であるべき医学的な知識が不足していたり、診断や手術の技術が不十分であったり、人間としての常識が欠如していたりすることが根本的な原因にあるように思われます。

例えば、手術の承諾書には「一生懸命に手術をさせて戴きますが、 100%安全ということは保証できません。 それでもよいでしょうか?」といった意味のことが書かれておりますが、ほとんどの患者さんは承諾書にサインをします。何故なら、患者さんたちは、医師に十分な経験や技術があるのは当然で人格も万全であると考えているからです。

しかし、日本で多発している医療事故をみると、どうもその前提条件にいささか問題があるように思います。理由として考えられることに、医師や薬剤師の国家試験はペーパーテストだけで合格が判定され実技や適正の項目がないことなどもありますが、もっと根本的な原因はひとを敬う気持ちを忘れてしまっていることでしょう。

患者さんのうしろにどんな人生や家庭があるかを考えれば、人間としていいかげんな対応は出来ないはずです。必要なのは、医者の言葉でいえば、「カルテの裏を見て、診療にあたる」ということです。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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