腎の衰えは耳の働きに影響を与えるだけでなく、耳の色やツヤなどにも現れてきます。例えば、一般に耳というものは、赤ん坊はもちろんのこと60歳ぐらいの年齢の方でも、ほかの皮膚の部分に比べてみるとずいぶんきれいな色をしており血色もツヤもよいことが多いものです。
しかし、年齢と関係なしに肉体的な老化が進んできた場合では、耳の色やツヤはだんだん悪くなってきます。もし、鏡で自分の耳を映してみて、耳の色が黒ずんでいたり耳たぶのシワが増えてきたりしていたら、老化はかなり進んだ状態で要注意かもしれません。
また、こんな場合、「もう先がそう長くはないのなら、思い残すことがないよう好きなことをしよう」と誰しも考えがちなものではありますが、中医学の補腎薬というものを一度お試しになることを私はお薦めします。
中医学の補腎薬には、腎を丈夫にして寿命を延ばす働きだけでなく、胃壁の萎縮や劣化を防いで胃ガンを予防したり・聴力の低下を防いだり・頭脳の衰えを防いだり・足腰のだるさや痛みを緩和したり・骨を丈夫にしたりするなどの作用もあり、飲めば得にはなっても損されることはまずないでしょう。
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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)
◆虎ノ門漢方堂◆
〒915-0813 福井県越前市京町3-1-26
TEL 0778-22-2371
◆ この東洋医学のコラムは、虎ノ門漢方堂の薬剤師 城戸克治が、直木賞作家 邱永漢さんの依頼を受け、ほぼ日刊イトイ新聞の分家サイト「ハイハイQさん」に約3年間に渡り連載した医師/薬剤師向けの「中医学事始め」を一般の方向けにわかりやすく解説したものです。
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