第101回 トリビアの泉! 「肝心と肝腎、どちらが正しい?」

日本では、ものの要所を「肝腎要め」というふうに表現しますが、中医学でも肝と腎は特に重要なところでお互いに深いつながりがあると考えられています。そのため、肝を強化するときには腎も一緒に強化する方法がよくとられます。また、肝・腎を強化すれば、目・耳・骨を丈夫にすることもできるため、老化防止にも大へん役に立ちます。

肝と腎を強化する漢方薬はいろいろありますが、それらのほとんどは六味丸という漢方薬を基本に作られています。日本では、八味丸という漢方薬が白内障・腰痛・老化防止などに効果があるといわれ非常によく使われていますが、この処方も六味丸に桂枝と附子(トリカブトの根)という身体を強く温める生薬を加えて作られたものです。そのため、八味丸は身体を温める作用が強く、寒がりのひと向けの処方になっています。

また、六味丸自体には身体を冷やす作用もないため、熱がこもりやすい暑がりのひとには、六味丸に身体を冷やす作用を持つ知母と黄柏(キハダ)を加えた知柏地黄丸や、クコの実と熱を冷ます働きのある菊花を加えた杞菊地黄丸などの漢方薬が中国にはいろいろとあります。

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