第1回 漢方と中医学の違いは?

「漢方」と「中医学」両方とも中国語みたいですが、漢方という言葉、実は日本語なんです。ですから漢方といっても中国では通じません。中医学は中国の言葉ですから、当然あちらでも通じます。

漢方とは江戸時代の中頃にオランダ人によりもたらされた西洋医学を「蘭方」と呼んだのに対して、それまでの日本古来からの医学を呼ぶために新しく作られた言葉なのです。漢方はその字からも分かるように、中国の漢の時代の頃の古代医学を主に基礎にしています。

それが年月を経て、日本で独自に変化をしていったものですが、現在でも内容ややりかたは昔とそれほど大きく変っていません。

一方、中国では、漢よりかなり以前の医学も後の時代の人々により研究され取り入れられました。さらに、その後も研究は続けられ、いろいろな時代の医学や他国の医学を加え発展変化していきました。その過程は、気が遠くなるほど膨大で困難な作業の連続だったと想像されます。近代になってから、それらは統一され「中医学」と呼ばれるようになり中国の正統な医療と認められました。

今では「中医は西医に学べ、西医は中医に学べ」というように、中医学の良い部分と西洋医学のすぐれた部分を融合させる試みも盛んに行われています。そのため、中医学は科学と同じように年々進歩していっています。

そんな訳で、中医学には中国4000年の歴史と知恵があり、また西洋医学にも十分対抗できる実力もあります。さらに、西洋医学の苦手な分野にも強いことが大きな特色であり、最大の魅力でもあるのです。(現在では点滴や注射薬にまでも使われています)

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