痰の場合、気管支などに熱性の炎症や細菌感染があったりすると、痰は粘り気が強く色も黄色っぽくなってニオイがするようになることがあります。反対に、粘り気があまりないサラッとした無色透明や白色のうすい痰は寒性の症状を表わしニオイもほとんどありません。

お腹が冷えたり腸の働きが悪くなったりすると、お腹がグルグル鳴ったりガスが出やすくなります。また、お腹をポンポコたたくとチャプンチャプンといった音がすることがあります。中医学では、こういう状態は胃内停水(いないていすい)とよばれ、胃の働きが悪くなって胃に水がたまり乗り物酔いしやすくなっていることを示しています。

主にニオイによって判断しやすいものは、体臭や息の匂い・痰・便や尿などの排泄物の場合です。排泄物のニオイが強いときは病気の状態が熱性であることを示しており、あまりニオイがしないときや甘酸っぱいニオイのときは熱性でないことを示しています。

例えば、食中毒の場合などでは強い臭気のある下痢が見られることが多く、寝冷えをしたときなどでは甘酸っぱい香りのあまり臭くない下痢になります。

また、息の匂いや体臭がヨーグルトのような酸っぱい腐敗臭に感じられる場合には、中医学で食積(しょくせき)とよばれるいわゆる食べすぎの状態にある可能性があります。こんなときは、食べることを控えて胃腸に溜まっているものを解消して一度お腹の中をきれいにする必要があります。また、腐敗臭がするときは化膿していることが、血生臭い場合は出血していることが疑われます。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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