大阪府河内長野市の家族殺傷事件で、殺人容疑などで逮捕された男子学生の自宅から、常用していたとみられる風邪薬やセキ止めなどの大量の医薬品が押収されたというニュースが放送されていました。
さらに、共犯で逮捕された高1の女子生徒のホームページには、「学校で、液体の風邪薬を2本飲んだら半錯乱状態になった」ということが書いてあったそうです。

このように、風邪薬やセキ止め、解熱鎮痛剤などの医薬品には使い方に注意しなければいけない点がいろいろとたくさんあるのですが、日本ではどうもそのへんのところが案外知られていないようです。

例えば、日本では解熱鎮痛剤を主体に鎮咳剤・去痰剤・抗ヒスタミン剤などを加えたいわゆる「総合風邪薬」が主流ですが、ほかの国々では、症状もないのに余分な薬を飲むのは合理的でないし安全性の面でも少々問題があると考えるため、こういう形の薬を見かけることはあまりありません。

また胃薬においても、日本では総合胃腸薬と称して、胃の働きを抑制して痛みを止める成分・制酸剤・粘膜を修復する成分・胃を刺激して胃液を分泌させる成分・脂肪やタンパク質、糖質などの消化分解酵素などいろいろなものを混ぜて販売しています。しかし、外国では胃腸薬も胃の痛みや胸焼け用、胃のもたれや消化不良用とに使い分けています。

何故なら、胃の痛いときに消化剤を使うと胃酸の分泌が増えて逆に胃炎を悪化させますし、胃もたれなどの消化不良の場合に胃酸の分泌を抑える成分が配合されていれば反対に症状はひどくなるからです。

※何でも1つにまとめれば便利であるように思いますが、このように虻蜂取らずになってしまうことが、私たちの身体に関していえば多々あります。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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