生まれつき胃腸が弱かったり体質的に貧血になりやすかったり、急性や慢性の病気やケガによる出血で血液を消耗したりすると、中医学で「心血虚」と呼ばれる心臓の貧血状態を起こすことがあります。

こういう場合には、動悸・不眠・夢をよく見る・物忘れしやすいなど心気虚と同じような症状のほかに、目まい・顔色が悪い・舌や唇の色がうすいなどの貧血に特有の症状が現れてくることが多く、天王補心丹(てんのうほしんたん)という血液を増やす働きがある当帰と地黄・胃腸の働きを高める党参(とうじん)と茯苓(ぶくりょう)・精神を安定させる働きを持つ酸棗仁(さんそうにん)と柏子仁(はくしじん)などの生薬を組み合わせて作られた漢方薬がとても効果的です。

また、熱性の病気などで陰液を損傷した場合には「心陰虚」という状態を起こしやすく、心気虚とよく似た症状のほかに手足がほてる・口の中やノドが乾燥する・寝汗をかく・のぼせやすいなどの身体の冷却液不足を示す症状が現れてきますが、こんなときにも陰液を生じる働きがある麦門冬(ばくもんどう)・天門冬・地黄などの生薬が配合されている天王補心丹は有効です。

また、現在の日本で特に気をつけなければいけないのは仕事や家庭問題などのストレスを溜め込んでしまうことで、イライラした精神状態をいつまでも続けていると陰と血の両方とも消耗してしまい、そのうちに心臓か脳がダメージを受けることになるでしょう。

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◆城戸宏美◆ プロフィール
元福井大学医学部付属病院看護師・登録販売者
(福井県立大学・武生高校卒)

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